R&Bダンスの魅力とは?音楽と一体になる“感情を踊る”ダンススタイル
2025.09.26近年、ストリートダンスの中でも注目を集めているジャンルの一つが「R&Bダンス」です。R&B(リズム・アンド・ブルース)特有のスムーズでソウルフルなビートに乗せて、感情豊かに踊るこのスタイルは、HIPHOPやJAZZダンスとは一味違う魅力を持っています。
R&Bダンスとは?
R&Bダンスは、90年代~2000年代にかけて流行したR&Bミュージックとともに発展してきたダンススタイルです。HIPHOPやJAZZの要素をベースにしつつも、よりメロウで柔らかい動きが特徴です。歌詞の感情やストーリーを体で表現するように踊るため、「感情を踊るダンス」とも言われています。
アーティストで言えば、アッシャー(Usher)、アリーヤ(Aaliyah)、クリス・ブラウン(Chris Brown)などがR&Bダンスを象徴する存在です。彼らのMVやライブパフォーマンスには、滑らかでセクシーな動き、そして音との“グルーヴ感”が満ちています。
R&Bダンスの特徴
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スローで流れるような動き
動きは一つひとつが丁寧で、スピードに緩急があるのが特徴。音の「間(ま)」を意識し、身体全体でリズムを感じ取るように踊ります。 -
感情表現が豊か
歌詞の内容に合わせて喜び、切なさ、怒りなどを表現します。踊り手の「内面」が見えるダンスとも言えるでしょう。 -
女性らしさ・男性らしさを活かせる
女性はしなやかでセクシーな動き、男性はクールで情熱的な表現が求められることが多く、自分らしさを活かせるジャンルです。 -
振付に自由度が高い
同じ曲でも、振付師やダンサーによって全く違う解釈・演出がされることも珍しくありません。個性が出やすく、創造性が問われます。R&Bダンスと他ジャンルとの違い
ジャンル 特徴 代表的な動き HIPHOP ビートに乗せたノリ重視のダンス ロック、グルーヴ JAZZ バレエにルーツを持つ表現力重視のダンス リープ、ターン R&Bダンス 感情・音の表現にフォーカスした繊細なスタイル ウェーブ、音ハメ、リリカルムーブ R&Bダンスは、HIPHOPのようにビート感で魅せるのではなく、感情とメロディを踊るダンスです。
どんな人におすすめ?
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音楽を感じながら表現するのが好きな人
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JAZZやHIPHOPよりも感情的なダンスを踊りたい人
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セクシーさやしなやかさを取り入れた動きに興味がある人
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振付を自分流にアレンジして踊りたい人
初心者でも安心して始められるジャンルですが、奥はとても深いです。1曲をじっくりと踊りこむことで、表現力も感受性も磨かれていきます。
日本におけるR&Bダンスシーン
日本でも2000年代からR&Bダンスの人気はじわじわと高まり、現在では多くのダンススタジオでR&Bクラスが設けられています。
東京・大阪・名古屋を中心に、R&Bに特化したダンサーやインストラクターも増加。中には海外アーティストのバックダンサーとして活躍する人もおり、「音を感じて表現する」日本人ならではの繊細なR&Bダンスが高く評価されています。
また、YouTubeやInstagramなどのSNSでも、個人のR&Bダンスパフォーマンスが注目を集めるようになってきました。
まとめ
R&Bダンスは、ただ動くだけではなく、音楽の“感情”を体で表現するアートです。表面的なテクニックだけではなく、心の動きやメッセージを大切にするこのジャンルは、踊る人自身の「人間性」や「感性」が問われるとも言えます。
あなたも、R&Bの世界に足を踏み入れてみませんか?きっと新しい自分に出会えるはずです。

